稲沢市

矢合観音

(やわせかんのん)

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庭の井戸より湧く水に霊験パワーが

愛知県稲沢市にある観音様として有名なのが矢合観音（やわせかんのん）です。本尊は「十一面観世音菩薩」ですが、実はここはお寺ではなくいわゆる在家。由緒は諸説ありますが、安土桃山時代、現在の稲沢市に存在した一色城の城主である橋本道一（橋本伊賀守）の弟で矢合城主の橋本大膳がこの地に観音菩薩を祀ったのが始まりと言われています。このほか矢合円興寺（今の国分寺）に於いて大法会があり、橋本家先祖が労を厭わず奔走したその礼に住職から像を附与されたとも言われています。いずれにしても、この橋本家に代々奉祀されてきた観音様が諸病に効験があると広まり、いつの時代からか近隣近在は無論のこと遠地からも参詣者が集まるようになったようです。また、庭の井戸より湧く水が霊験ありと伝えられ、江戸時代以降も「ここの井戸水は万病に効く」と評判になり今に伝えられています。